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取り扱い製品 Products

PAS-K

(アプリケーション・デリバリ・コントローラ)
販売後10年間の保証で安心のスイッチベースの高性能なロードバランサ

製品概要

製品の特長

シリーズアプリケーションデリバリコントローラ(Application Delivery Controller, ADC)は負荷分散器(Load Balancer), L4スイッチなどと呼ばれるネットワーク機器にアクセラレーションやセキュリティなどのアドバンスト機能を追加しアプリケーションデリバリ性能が強化された製品です。

シリーズアプリケーションデリバリコントローラ

可用性の保護

  • 様々な負荷分散

    PAS-Kはトラフィックを各サーバへ均等に伝達
    負荷分散はサーバ、ファイアウォール、VPN、ゲートウェイにも適用可能

  • トラフィック輻輳制御及び接続保障

    容量を著しく超えた場合、 PAS-Kはサーバダウンを防ぎます。待機人数などを表示したページを提供し、サービスが可能になると自動で接続

  • GWLB
    (ゲートウェイ負荷分散)

    インターネットへアクセスする際に、複数の回線を同時に利用し、各回線の負荷を減らせるサービス

  • GSLB
    (グローバルサーバ負荷分散)

    外部から内部サーバにアクセスする時の回線をPAS-Kが選択し、特定回線に集中することを防ぎ、複数回線を効率的に利用できるサービス

性能強化

  • メモリキャッシュ

    PAS-Kはユーザーが良くリクエストするコンテンツをサーバの代わりに保存し、サービスリクエストに対して応答

  • FEO
    (Front-End Optimization)

    主なコンテンツを圧縮し転送することで、帯域幅を減らし伝達遅延問題やサーバの負荷を軽減

  • HTTP圧縮

    主なコンテンツを圧縮し転送することで、帯域幅を減らし伝達遅延問題を最小化します。 PAS-KがHTTP圧縮を行うことでサーバの負荷を軽減

  • SSL処理強化

    従来の製品のSSL処理性能から、それぞれ約2倍の処理性能を実現

柔軟な管理

  • PRE Script

    スクリプト基盤の言語を使用して機能を組み合わせて活用障害情報の収集や、サイト別・ユーザー別の特定動作などを設定可能

  • Cloud Plugin

    VMware vRealize OrchestratorでPAS-Kのサービス、実サーバ、障害監視機能などを作成及び削除することのできるプラグイン

構成例① L4サーバ負荷分散:Destination-NATモード

Destination-NATモードの図
  • サーバ負荷分散の最も基本的な構成
  • クライアントからサーバ負荷分散の仮想IPアドレスあてのトラフィックを、サーバの実IP宛に変換する。
  • 戻りのトラフィックについては逆の処理を行なう。(クライアントの送信元IPは変更しない)
  • 行きと戻りのトラフィックが必ずPAS-Kを通過する

構成例② L4サーバ負荷分散:DSR(Direct Server Return)モード

DSR(Direct Server Return)モードの図
  • クライアントからのリクエストのみがPAS-Kを経由し、サーバからの応答はPAS-Kを経由せず直接クライアントに戻る
  • ストリーミング・サーバのように、リクエストに比べて応答トラフィックの割合が多い場合に適している
  • PAS-Kではあて先IPアドレスは変換せず、あて先MACアドレスのみ実サーバのものに変換する
  • サーバとPAS-Kを同じIPセグメントに配置する
  • サーバ側では、仮想IPアドレスをループバックアドレスとして設定し、かつ仮想IPアドレスあてのARPには応答しない設定にする必要がある
  • 戻りパケットがPAS-Kを経由しないので、L7処理やSLアクセラレータとの併用は不可

構成例③ L4サーバ負荷分散 (LAN-to-LANモード)

LAN-to-LANモードの図
  • 内部サーバ群から別のサーバ群への負荷分散
  • DBサーバへのアクセスやRADIUSサーバ等に対応
  • 別のサーバ群へのアクセストラフィックは、送信元 IPアドレスがPAS-Kの仮想IPアドレスに
    変換されるため、サーバ群同士が同じネットワークにある場合でも戻りトラフィックがPAS-Kを経由できる

HA構成

HA構成の図
  • PASのHA構成
  • VRRPをベースとしたeVRRPにより冗長化を行なう
  • (デフォルトではActive機からのアドバタイズは1秒に一回。Standby側で3回連続で受信できない場合にFailoverする)
  • 本体のダウンだけでなく、設定により物理ポートのリンクダウンについてもFailoverの契機にすることが可能
  • Stateful FailoverによりActive側からStandby側にセッションの同期をすることもできる(L4負荷分散のみ)
  • VRRPパケットはサービスラインを流れるため、原則としてVRRP同期用の個別VLANは必要ない。
  • Stateful Failover時のみ、どのVLANにも属さないSession-Sync用のポートが必要になる
  • VRRPの多重化によるActive-Active構成も可能