

ネットワーク・インテグレーションとサポートサービスのソリューションベンダーであるネットマークスは、2008年3月、SaaSで実現するコミュニケーションサービス「OfficePlanet™メール 2.0 サービス」の提供を開始した。このサービスは、2008年春より15,000ユーザ規模でサービスインしており、企業や大学などの教育機関からの引き合いも多い。同サービスの高信頼なメールセキュリティを支えているのが、図研ネットウエイブが提供するアンチウイルスとアンチスパムの機能を併せ持った高パフォーマンス次世代セキュリティアプライアンス「BeSecure」だ。
| ■社名 |
株式会社ネットマークス http://www.netmarks.co.jp/ |
| ■導入製品 |
BeSecure NDP-1020NX x 2台 |
| ■事業内容 |
- ネットワーク・インテグレーション
企業や教育機関、官公庁向けの大規模ネットワークシステムにおいてコンサルティングから設計・構築に至る最適なネットワークシステムの総合的な提供
- サポートサービス
ネットワークシステムの安定稼動を実現する24時間、365日体制の保守サポートサービス及び運用監視等のアウトソーシングサービスの提供
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| ■代表者 |
代表取締役社長 大橋 純 |
| ■所在地 |
東京都江東区豊洲一丁目1番1号 |
| ■資本金 |
37億2,097万円(2008年2月18日現在) |
| ■創業 |
1997年3月 |
| ■従業員数 |
576名(2008年7月1日現在) |
取材時期 2008年7月

ネットワーク・ソリューションベンダーのネットマークスが、SaaS型のコミュニケーションサービス「OfficePlanetメール2.0サービス」(以下OfficePlanet)の開発に着手したのは2007年5月。当初から引き合いがあったため、企画段階から構築までの期間は半年間という開発スケジュール的にはタイトなプロジェクトだった。
 株式会社ネットマークス マネージメントサービス技術部 担当部長 船井 覚氏 |
OfficePlanetは、電子メールやスケジュール管理、文書管理などをインターネット上でWebブラウザからわかりやすいインターフェイスで利用できるサービスだ。米国Zimbra社のAjax対応のWeb2.0型コラボレーションツールをベースに開発された。
Ajaxに対応しているため、たとえばメール本文の打ち合わせ案件をカレンダーにドラッグ&ドロップすれば、スケジューラに登録されるといった、直感的で使いやすいインターフェイスを実現している。また、公開APIの利用が簡単に実現されるため、マッシュアップによりさまざまなアプリケーションとのシームレスな連携が可能になっている。
「たとえば、メール本文内にある電話番号をクリックすれば、そのまま電話をかけることが可能です。同じように本文内の住所の文字列を自動判別し、クリックで地図を表示することも可能です」と、マネージメントサービス技術部 担当部長 船井氏はその使い勝手の良さを説明する。利用者が企業であれば、メール中に出てくる取引先名や製品名と、受注や出荷の状況を連携させることも簡単にできる。
SaaS型サービスのため、ユーザは自社内に電子メールやグループウェアシステムを保有する必要がなく、電子メールなどの情報は、ネットマークスが24時間、365日体制で運用・管理するセンター側で集中管理するためPCの紛失や盗難などによる情報漏えいを防止できる。同社のセンターは3万ノードをリモートで監視している実績があり、安心して管理を任せられる。
Webメールでは現在多機能なフリーメールサービスも多数登場しているが、フリーメールではこうしたサポート・運用体制が整備されていないため、企業や団体、教育機関などでは安全性、信頼性の面で導入が躊躇されるケースが多い。

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 株式会社ネットマークス マネージメントサービス技術部 サービス技術室 サービスグループ グループマネージャー 有松 龍彦氏 |
OfficePlanetは企画時点から15,000人向けのコミュニケーションサービスとして引き合いがきており、汎用的なOfficePlanetサービスに導入先固有のニーズに合わせたカスタマイズをほどこして3月に開始することが決定していた。
構築の要件としては、ネットワーク内の多様なシステムとの連携や、スパムに対する動作要望などがあった。
システム連携に関して初期フェーズで実現したのは、ディレクトリサーバとZimbraを連携したアカウントの自動更新だ。年度毎に多くの追加アカウントが発生するため、一元化したディレクトリ管理とメールアカウント発行の連携は必須だった。次期以降のフェーズで、それ以外のシステムとの連携も進めていく予定だ。また、スパムについてはリジェクト・ブラックリスト方式で受け付けないが、ログは取ってスパムがきたことはユーザに知らせる形をとりたいとのことだった。
開発スケジュールがタイトだったため、スパムに関した要件やアンチウイルス処理などを実現できるセキュリティ機器の選定は同時並行で行われ、最終的に決定したのはリリースの前月だった。BeSecureが選ばれた理由は、コスト面、機能面、セキュリティ面の全てで高い評価を受けたからだが、特に今回のサービスでは、初期から15,000という大規模なアカウントが発行され、大量のメールの処理が必要となることが予想されていた。そのため、処理能力に優れた機器である必要があった。
「BeSecureは実績のある判定エンジンを使用しており、処理能力に定評があります。現在、月200万通のメール流量がありますが、他社の製品では、このメール量の処理は難しいでしょう。また、ライセンス無制限のBOX価格であることも、導入コストを抑える面で大きなメリットとなりました」(船井氏)
BeSecureは2台を導入し、うち1台はアクティブスタンバイで冗長化を実現しているが、1台のパフォーマンスはこのメール流量でも十分で「以前に比べメール処理が早くなったと評価されています」とサービス技術室 サービスグループ グループマネージャー 有松氏はいう。


 株式会社ネットマークス マネージメントサービス技術部 サービス技術室 サービスグループ 鳥原 敬史氏 |
セキュリティ機器選定の条件としては、コストや機能はもちろんだがベンダーの動きが迅速であることが重要な評価ポイントだったという。
「私たちはネットワークソリューションビジネスのなかで、多くのセキュリティベンダーや販売店とのつきあいがあります。ファイアウォールだけでも4、5社の製品を扱っているので、ベンダーや販売店の対応力というのはわかっています」(有松氏)
実際、評価機で検証が必要となったときには図研ネットウエイブからすぐに提供されたし、さまざまな要望にも早々に対応し解決してもらえたという。BeSecureの信頼性を形作っているのは図研ネットウエイブへの信頼だといえるだろう。
「トラブルが起きない機械というものはありえないでしょう。しかしそうしたときにこそ、機敏なベンダーの動き、即日対応修正が可能なフットワークに信頼が置けるかどうかが重要になってくるのです。特にセキュリティ機器については、それが重要です」と同グループ鳥原氏はいう。

企業においても、出張先でのWebメール利用など、新しい多機能なメールサービスを導入し、その他のコミュニケーションツールと連携を図っていけば、業務の効率化が図れるだろうが「システム管理者がそこに二の足を踏んでいる」(船井氏)という。現在、メールは企業においても基幹システムであり、メールがストップすればビジネスも停止する。
多機能なフリーメールの導入で、使い勝手はあがるかも知れないが、運用管理に不安があり、そこで負荷が発生したのでは、サービス導入は成功とはいえない。
「フリーメールとの最大の差別化は、きちんとログが残せる点です。何か問題が起こったときにインテグレーターにログを調査してもらえ、その問題に対応してもらえるかどうかで信頼できるサービスであるかが決定します」(有松氏)
OfficePlanetのそうした信頼性を支えているのが、BeSecureなのだ。
OfficePlanetについて企業からの問い合わせも増加しており、今後はマルチテナント方式でユーザを拡大していきたいという。順調に拡販が進んだときには、セキュリティのパフォーマンスを維持するために、BeSecureを追加導入が検討されるだろう。
現在、ネットマークスではOfficePlanetの使い勝手を知ってもらうために、トライアルを受け付けている。
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